親への挨拶での手土産の渡し方

結婚の親への挨拶における手土産の渡し方について、具体例とアドバイスをまとめます。手土産は、感謝の気持ちを表す大切なアイテムですので、選び方だけでなく渡し方にも注意が必要です。

手土産の渡し方の基本

  1. 手土産の準備
    購入したお店の紙袋に入れて持参するのが一般的です。
    手土産は部屋に通されてから、席に着く前に渡します。
  2. 紙袋から出して渡す
    手土産はほこりよけとして使っていた紙袋から出して、親から見て正面になるよう向きを直して渡すのがマナーです。
  3. 紙袋の処分
    手土産をお渡しした後は、紙袋をきれいに畳み、「こちらの袋も処分していただいてもよろしいでしょうか」と頼めばOKです。

具体例とアドバイス
誰が渡すか
彼の親にあいさつに行くときのお土産は、彼ではなく自分から渡すべきです。
手土産そのものより、親に直接渡すという行為が、大切なコミュニケーションになります。

誰に渡すか
父母が揃っている場合は、今後より親密にコミュニケーションを取ることになるお義母さんに渡しましょう。
目の前にいるのがお義父さんでお義母さんが渡しづらい位置にいる場合はお義父さんに渡しても構いません。

外出先での挨拶
レストランで顔合わせをする場合、食事が終わり、お店を出るために席を立った後に渡しましょう。

添える言葉
「つまらないものですが」と言って渡すのはかえって失礼になることがあります。
手土産を渡すときには、「〇〇さん(彼)からお父様お母様は〇〇がお好きと聞いて、地元では有名な〇〇をお持ちしました。お口に合うといいのですが」といったポジティブな言い方が好印象です。

渡し方のマナー
紙袋の扱い
紙袋はほこりよけのためのものなので、一度袋から出してお渡しし、「お持ち帰りの際にお使いください」と別の紙袋を渡すのが正式です。
少し仰々しいと感じる人もいるので、「袋のままで失礼します」とひと言添えて、そのまま渡しても構いません。

親への配慮
手土産を渡した後に初めて「近いからうちに寄っていけば」と誘われる場合もあります。その後の予定がなければ「お荷物になるので家までお持ちします」と手土産は自分が持つことを申し出るとより好印象です。

その他のポイント
手土産の選び方
みんなで分けられるもの、日持ちのするもの、相手の好みに合わせたものを選びます。
縁起も意識し、相手によっては2品用意するのもアリです。

事前の準備
行きたいお店が臨時休業だったり、目当ての商品が売り切れていたりするかもしれないので、できる限り事前に準備しておくことが大切です。

手土産の渡し方は、ただ慣習で持参するものではなく、わざわざ時間をつくって会ってもらえることへの感謝、相手を大切に思う気持ちや好意を伝えるためのものです。渡し方や言葉にもこだわれば、さらに真心が伝わり、相手の親といい関係を築く第一歩になります。ちょっとしたマナーと工夫で「手土産の困った」を解消して、みんながハッピーになる親あいさつを叶えてくださいね。